@視触診は視診と触診にわけられます。 |
視診では、医師が目で見て診察します。乳房の表面に引きつれ・くぼみ がないか、乳頭がただれていたり陥没してないかなどをチェックします。 |
触診では、医師が受診者の乳房や鎖骨からわきの下のリンパ節、胸骨 中央線まで触ってしこりの有無を調べます。しこりがあればその性状を確 認します。 |
Aがんとまぎらわしい病気 |
乳がん検診で異常と言われてもそのすべてが乳がんではありません。 乳がんとまぎらわしい病気として、繊維線種(良性のしこり)、乳腺炎(乳 腺にばい菌が入って起きる病気)、のう胞・乳腺症(ホルモンのアンバラ ンスで起きるといわれている)、乳管内乳頭腫(乳管内にこぶが発生す る病気)などがあります。 |
B健康管理の一環として、月に一度は自己検診を行って下さい。 |
<乳がん自己検診法> |
a. まず上半身裸になり、なるべく大きな鏡に自分の上半身を映して ください。両手を下げたまま胸をはり、左右の乳房の形、大きさは 同じか、くぼみや引きつれや湿疹はないか観察します。 |
b. a. と同じことを両手を上げて行います。 |
c. つぎにしこりがないか触って調べます。仰向けに寝て右の乳房を 調べる時には右手は頭の後ろに回して、左手の指の腹を使い、乳 腺のある部分を軽く体に押し付けるようにまんべんなくなでます。 (乳腺のある範囲とは、上は鎖骨、下は肋骨の一番下まで、内側は 体の中心まで、外側はわきの下までです。)最後にわきの下に手を 入れてリンパ節が腫れていないか調べてください。 |
d. c.と同様に左側の乳房を右手の指の腹でなでます。入浴時、胸や 手に石鹸をつけるとすべりやすくて検診しやすいです。それ以外の 時は、ベビーパウダーなどを手につけるとよいでしょう。 |
e. 左右の乳首を軽くつまんで血液の混じった液が出ないか調べます。 |
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・毎月自己検診をしていると自分の乳房の状態がわかるので、異常も わかりやすくなります。少しでも異常があれば(つぎの乳がん検診ま で待たずに)専門医(乳腺外科)の診察を受けて下さい。 |